イタ車の商品化伝説 | 王様の耳はロバの耳

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ゆがんだかがくしゃのたのしいにっきだよ

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先日、"走る"イタ車に初めて路上で遭遇した。
※イタ車=車体にアニメキャラなどの痛々しいデコレーションを施したクルマ。イタリア車ではない、念のため。

黒ずくめのHonda Fitスプレー缶塗装。
カットシートででかでかと『らき☆すた』が。
で、"走る"ってのが、くせもので。
直管マフラー中央出しで、排気音からして違う。
フォフォフォッフィィィン!!
ってかんじです。
ちなみに加速とブレーキ、
足まわりが明らかにバランスとれてない。

それが、原付アオってくるわけです。
あー怖かった、いろんな意味で。
ある意味『珍送族』のほうがまだ、
車体を直視できるだけましかもしれない。


それはそれとして、今日息子等のプレゼントをリサーチすべく
トイザらスのラジコンコーナーをさまよっていたら、
とっくにラジコン化されていたようです。

■「きゃらコン」 マクロスF ランカ・リー (SUBARUインプレッサWRX)

しかもマクロスFかあ・・・微妙な。

さらにこれをAmazonで検索してみて発見したのですが、
『これを買った人はこれも買っています』に
既にこういう商品までありました・・・。
■1/64 痛車ミニカーコレクション (らき☆すた) BOX


■1/24スケール痛車シリーズNo.1 涼宮ハルヒの憂鬱




うーん。
ちょっと前のオタなら、自分で作ってたと思うようなものが今は何でも商品化されていて、しかも買う人がいるんですねえ。。。
作ってる側が既に"手の施しようのない域"に達しているのかもしれないけど・・・合掌。
なんか年末に、意外な場所で世も末な感じを味わってしまいましたよ。

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父『息子よ、いつまでもアニメばかりみているんじゃない、勉強しろ!』
子「なんだよ、父ちゃんだっていつまでもラジコンばかり作っているくせに...」
父『何を!?俺のは仕事だ!こう見えても安いラジコン作らせたら世界一なんだ!中国人にも負けん』
子「インプレッサのラジコンなんかいつまで作ってても売れないんだよ」
父『なんだと!それが父親に向かって言う言葉か』

ボカッ

力一杯のゲンコツが息子の頭に落下する。
子「.....ッ!!コンのクソ親ジィィ」
反射的に蹴りが出る。
父『オッ、』ひらりと後ろにかわす
...が、足下にあったラジコンを踏んでバランスを崩す。


どぐわしゃっ



音にならないような崩落音とともに、父、息子の魔窟に没す。

(救急車の音、すすり泣く声、読経)

子「父さん、あっけなさすぎるよ」
遺言状により息子は父親の会社を相続した。


子「父さん、今頃父さんの辛さがわかったよ。

最近のクルマのラジコンを作ろうにも、みんな箱型のクルマで個性もなければ格好良くもない、材料のプラスチック代はかさむし、第一、ウチの会社には成形型を新規で起こす体力もない...」


子「父さん...」


社員「社長!

倒産倒産なんて縁起でもないこと言わないで下さいよ!!

どうします?今年のクリスマス商戦にむけた製造予定」

子「ああ、そうだった...」
社員「しっかりしてくださいよ、

インプレッサの在庫で事務所までパンク状態なんですから...!!」

子「そうだな、これが新商品のカラーリングだ」

そういって、彼は一枚の塗装図面を出した。
社員「えっ、またこんなアニメばっかり見て......う、ん?
なるほどぉ.....これはいけます!いけますよ社長!!」

トモロヲ「こうして、起死回生のプロジェクトは始まった」


※後半全部フィクションです、登場人物、企業等、実在のものとは全く関係ありません。あったら怖い。


こんな本見つけた。「痛車」でAmazon検索 してみて。

■知って良かった、アダルトADHD/星野 仁彦